【賛否】『天幕のジャードゥーガル』第10幕「知恵」、トルイ退場の裏で動くボラクチンに海外戦慄「藍染みたいな動きしてる」

『天幕のジャードゥーガル』第10幕「知恵」が放送され、MyAnimeListの海外討論スレッドに27件の書き込みが集まりました。兄オゴタイの身代わりのように退場したトルイと、その裏で盤面を動かしていたボラクチン。海外勢は「藍染みたいな動きしてる」と震え上がる一方、「作品としては横ばい」という辛口も並びました。実際の書き込みを翻訳して紹介します。

作品概要

トマトスープによる同名漫画(秋田書店のWebマンガサイト「Souffle」連載)のTVアニメ化で、制作はサイエンスSARU。13世紀、モンゴル帝国に故郷と恩人を奪われたイラン出身の少女シタラが、「ファーティマ」の名を借りて後宮に潜り込み、知識だけを武器に帝国の内部から復讐を狙う歴史群像劇です。第10幕「知恵」は、急な病に倒れたオゴタイの快癒を願う祈祷のあと、身代わりになったかのようにトルイに不測の事態が起きる回。帝国の軍事力と権威と知識がオゴタイ家に一極集中するなか、シタラはボラクチンの謀略で窮地に陥ったドレゲネを助けるべく動き出します。

なぜ海外で話題になったのか

MyAnimeListの第10幕スレッドに集まった書き込みは27件。数だけ見れば爆発的ではありませんが、中身の偏り方が特徴的でした。まずスレッドの前半は、ほぼ全員がトルイの最期に触れています。兄オゴタイの身代わりのような形で主要人物が退場するという展開が、感情を一箇所に集めた形です。ところが中盤から話題の重心はボラクチンに移り、「彼女が仕組んだのではないか」という推理が、示し合わせたわけでもない複数の書き手から独立して出てきます。さらに終盤では、トルイという人物を称賛してよいのかどうかで長文の応酬が起き、同じ二人が四回にわたって返信を重ねました。「泣ける退場」「黒幕の正体」「歴史上の人物の評価」という性質の違う三つの燃料が一つの回に同時投下されたことが、書き込みの密度を押し上げています。

動画でチェック

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海外の反応

海外の名無しさん
トルイがオゴタイに最後にもう一度語りかける、あの映像的な見せ方。あれだけで兄弟の犠牲の重さが全部伝わってきた。参ったわ。
それと、犠牲の大きすぎる勝利のツケを抱えてもなお、シタラが最高の表情を見せてくれるのが好き。

海外の名無しさん
モンゴル・中央アジアの部族的な精神世界の描写、一日中でも見てられるわ。
トルイとオゴタイの関係の見せ方、そしてトルイがどうオゴタイを救ったかの見せ方が本当に上手い。何度でも言うけど、ひどい人間だし散々悪いこともやった。それでも、迷いすらせずに兄を救うために命を投げ出したトルイのことは尊敬せざるを得ない。あれだけの野心も、支えてくれていた人たちも、成し遂げられたはずのことも、全部投げ捨てる覚悟があった。兄が生き延びて統治を続けることを信じていたから。

海外の名無しさん
兄弟の絆を物語のテーマに使う作品、本当に好きだ。もっと大きな絵を見据えて、兄の成功のために自分を犠牲にできるっていうのが、力強くて悲しい。戦の男でありながら、本当に賢い人間に見える。彼の魂が安らかであれ、そしてその犠牲が無駄になりませんように。さあ、王がこれからどう変わって、それが統治にどう響くのかを見ようじゃないか。
結局のところ、この作品はエベレスト級のpeak fictionだわ

海外の名無しさん
トルイがちょっと気の毒だわ。ただ兄に生き延びてほしかっただけなのに。

海外の名無しさん
ボラクチン、なんだこれ、やべえだろ。藍染みたいな動きしてる。
トルイ、本当に死んだのかよ、マジか。死んだこと自体は悲しくないけど、あれだけ重要なキャラにしてはかなり早いなと思う。

海外の名無しさん
この皇后、藍染級の頭脳を持った策略家だな。この武将たち、揃って自分の妻を安く見積もってたわ。まあ、それが歴史なんだけどな。

海外の名無しさん
正直、トルイのことはちょっと気の毒に思う。第一印象があそこまで悪くなかったら、もっと気の毒に思えたんだろうけど。それより奥さんと子どもたちの方がかわいそうだ。
よくやったな、ボラクチン。呪いがトルイに祟っただけだとは思えない。たぶん彼女が意図的にトルイとオゴタイに毒を盛っていた。オゴタイへの投与は止めて、トルイには致死量まで盛った、という感じだろう。そしてその罪を全部ドレゲネに被せた。とんでもなく狡猾だ。
トルイはついに死に、シタラはついに本を取り戻した。でもこれは空虚な勝利に感じる。だって彼女は実質何もしていないから。むしろボラクチンの駒になった。

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海外の名無しさん
トルイは英雄的な退場を決めた——というか、ほぼ間違いなくボラクチンが盛った毒がそこへ追い込んだわけだけど。
彼女は並外れて頭が切れて計算高くて、この権力ゲームの階層差がどれほど絶望的なものかをファーティマに見せつけた。正直、帝国全体をどうやって掌握しきったのか、その手際には感心する。俺の勘違いかもしれないが、オゴタイはトルイの死に本気で堪えているように見えた。面白い方向に転がってきたな。シラには昇進してほしいわ。いい暮らしのために必死に働いてるんだから。

海外の名無しさん
10:02、うわ、これチュコだ(俺の出身のキルギスでの呼び方。モンゴル語の「シャガイ」の方が広く知られてると思う)
しかも、ここキルギスではちょうど2日後にワールド・ノマド・ゲームズが開かれる時期。
自分の文化のものがアニメに出てくるのを見られるの、本当に最高だ。まさか見られるとは思ってなかった

海外の名無しさん
この作品、そんなに話を作り足す必要がないのが凄い。だって現実の方がすでにイカれてたんだから。

海外の名無しさん
立ち上がりがあれだけ良かった割に、終わってみると自分にはそこそこ止まりの回だった。少し平坦になった感じ。ただ、積み上げは相変わらず強い。面白かったのはトルイの犠牲がこんなに早く来たことで、彼らしい武人の散り方とは違う形で、それでも別の形でオゴタイを守るという彼らしさを見せた。
グユクは最初から追いかけたくなるほど強いキャラじゃないけど、シタラとのあの気まずいやり取りのあと、この先の何話かで良い役回りをしてくれることを期待したい。

海外の名無しさん
この作品、しばらく自分の中では横ばいが続いてる。相変わらず出来は悪くないんだけど、輝きと切れ味が鈍ってきていて、そう感じてしまうこと自体が悔しい。
ボラクチンの存在感が生む緊張の高まりは評価してる。トルイが死んで、ドレゲネは行方不明のままで、ソルコクタニも沈んでいる。クライマックスはもうすぐ来るだろう。シタラが全体像の中で何を担っているのかは、まだ完全には掴めていない。『原論』を取り戻せば彼女にとってもっと大きな転機になると思うじゃないか。

海外の名無しさん
いや、シタラがドレゲネと出会った時点から、二人の目標は帝国を倒すことだろ。なんでみんなそれを忘れるのか分からない。本が話の全てなら、最初の機会にさっさと奪って、そのすぐ後に殺されて終わりだって。
こういう細部を思い出す気すらない人たちのせいで、良い物語が低い評価をつけられるの、本当に腹が立つ。

海外の名無しさん
兄のために自分を犠牲にするのは、確かに気高い行いだ。
戦時に将軍として征服し、殺すことも、完全に理解できる。その効率の良さに感心すらできる。
ただ、降伏した包囲下の民を助けると約束しておきながら、その約束を反故にして皆殺しにする——そこは全く称賛できない。それが本物のトルイだ。彼は歴史上の人物であって、アニメの描写だけを頼りに人物像を作り上げて歴史を無視することはできない。

海外の名無しさん
いや、TVシリーズの1話ずつの形のままでいいと思う。ただ、1クールじゃなく2クール(20話以上)にすべきだった。この設定の物語を12話で収めるのは足りない。
他の歴史系TVアニメはだいたい2クールで始まってる(『薬屋のひとりごと』『チ。』『アルスラーン戦記』『ヴィンランド・サガ』)。だからこの作品もそれに倣うべきだ。サイエンスSARUが分割2クールか、そんなに待たずに済む続編を発表してくれることを願う。

海外で評価が分かれたポイント

割れたのは二か所です。一つはトルイという人物の扱いで、「我々の大半はトルイの半分にも及ばない」という称賛に対し、「降伏した民を皆殺しにしたのが本物のトルイだ」という反論が入り、作中のキャラクターとして語るのか史実の人物として語るのかで平行線のまま終わりました。もう一つは回そのものの出来です。「兄弟の犠牲の重さが全部伝わってきた」と書く人がいる一方で、「立ち上がりが良かった割にそこそこ止まりだった」「この作品はしばらく横ばいだ」という減速感の指摘も並んでいます。逆に一致していたのがボラクチンで、称え方に温度差はあっても、彼女の危険度を疑う書き込みは一件もありませんでした。

原作で続きをチェック

アニメの先が気になった方は、原作の連載元である秋田書店のWebマンガサイトで続きを追えます。作品ページと既刊の情報はこちらから確認できます。
『天幕のジャードゥーガル』トマトスープ|Souffle(スーフル)で読む

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まとめ:ザワ速編集部の見解

ザワ速編集部が今回いちばん気になったのは、トルイの死が「シタラの復讐の達成」としては描かれていないことです。シタラは『原論』を取り戻し、憎み続けた相手も消えました。それでも海外からは「これは空虚な勝利に感じる。だって彼女は実質何もしていないから」という書き込みが出ています。復讐の相手が、自分の手の届かないところで別の誰かの盤面の駒として片付けられてしまった。この居心地の悪さこそが、第10幕のタイトル「知恵」が指しているものではないでしょうか。次回いちばん気になるのは、ボラクチンに追い詰められたドレゲネを、シタラが自分の知恵だけで救い出せるかどうかです。誰かの盤面に乗るのではなく、自分で盤面を作れるのか。そこが問われます。

参照元:MyAnimeList『Tenmaku no Jaadugar』Episode 10 Discussion(2026年8月30日取得) https://myanimelist.net/forum/?topicid=2277258/TVアニメ『天幕のジャードゥーガル』公式サイト STORY(2026年8月30日取得) https://anime-jaadugar.com/story//同 CHARACTER(2026年8月30日取得) https://anime-jaadugar.com/character/

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